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「此処弾けそうにして、教室へ戻るのか?」
「と、トイレで出す、離せよっ」
「眼に涙浮かべてひとりでオナるのか?」
「っ!! そんなの僕の勝手…って何っ」
竹塚が律の膝に手を着いて左右に開くと、身体を割り込ませた。竹塚の眼に隆起した陰茎が映る。真っ赤になった律が叫んだ。
「見んなよ!」
「何を今更。お前、俺が舐めてやると『気持ち良い』って好い声で啼いてたよな」
「さ、最低! 馬鹿離せ! や、あうっ」
顔を寄せて屹立のスリットから滲み出た蜜をチュッと吸うと、律の上半身が跳ねた。
「声、押さえろよ? いくら何でも外に聞こえるからな」
「も、強引っ、教師のくせに最低!」
「云ってろ」
律の腰を引き寄せて、口腔内に含んだ陰茎を上顎でマッサージするように、上下に摩った。
「あ、やっ、んんっやめ! はっ」
―――気持ち良いっ。
双眸を閉じて、竹塚にされるがままに身を任せた。教室に戻らなければいけないのにとか、此処が学校とか、その他諸々が律の思考から零れ落ちる。声が出ないように右手で口を塞ぐと、左手で竹塚の頭部を撫でていた。が、絶頂が近くなると律は慌てた。
「あ、で、るっ離しっ、や、うっんんんんっ!」
ゴクリと嚥下する音が聞こえて、律は潤んだ双眸を見開いた。律の出した白濁を、竹塚は呑んだのだ。
「も、信じらんない…」
竹塚は口の端を拭うと、ぐったりとした律の隣に移動して抱き締めた。律の額にキスをすると、竹塚は苦笑する。
「俺に嘘を吐いた罰だ。二十歳だなんて嘘吐きやがって」
「まだ根に持ってんの? ウザ」
「ウザい云うな」
顔を上げた律の唇を塞ぐ。舌を絡めて甘噛みされると、律は背を震わせた。
「あのさ。生徒に手を出して良いのかよ? 前に『十八歳未満の青少年への性的行為を禁止』って云ってなかったっけ?」
「……ヤバいな。だがお前が黙っていたらバレない」
ドヤ顔で云われて、律は睨んだ。
「あんた最低だな」
「気持ち良くなってたヤツに云われたくない」
頬を染めた律が、ムッとして竹塚の頬を両手で挟むと、引き寄せてキスをした。
「ほんと、マジで最低だ」
ソファーに寝かせられると、竹塚野手が律のシャツの中に滑り込んだ。プツンと尖った乳頭を爪で撫でると、律は顎を逸らした。
「今はこれで我慢だ」
「あ? は、んあっ」
竹塚が自身の陰茎を取り出すと、二本を大きな手で同時に掴んだ。服を汚さないようにハンカチを被せるのを忘れない。竹塚は腰を動かしながら器用に手も同時に摩ると、律がキスを求めて手を伸ばした。
―――なんでこんな展開になったんだっけ?
快楽で頭がクラクラする。律の喘ぎは竹塚の口付けに寄って吸い取られたのだった。
結局一時間目の授業に出れなかった律は、体調不良扱いで二限目から教室に戻った。
「律、お前大丈夫か? 顔紅いぞ」
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