0人が本棚に入れています
本棚に追加
今日ははりねずみくんはハスキーさんのおうちに遊びに行きます。
ハスキーさんのおうちで遊ぶのは、初めてです。
ワクワクしながらクッキーと特製ゆずドリンクを持って出かけます。
途中でセキレイさんに会いました。
「こんにちは。どこかにお出かけ?」
セキレイさんに聞かれ、はりねずみくんは、「ハスキーさんのおうちでお茶するんだ」と答えました。
するとセキレイさんは少し困った顔をしながら言いました。
「実はハスキーさんが風邪をひいてしまったみたいなんだ。」
「え?大丈夫かな?」
はりねずみくんは心配になりながらも、ハスキーさんのおうちに向かうことにしました。
「寒い格好で寝ちゃったのかな…」
はりねずみくんは心配でたまりません。
「ハスキーさん、大丈夫?」
ハスキーさんのおうちのドアをノックしながら尋ねます。
「はりねずみくん、せっかく来てくれたのにごめんね…苦しくてたまらないんだ」
ハスキーさんの弱々しい声がドア越しに聞こえます。
「ぼく、ゆずドリンク持ってきたんだ。もしかしたら喉にいいかも。置いておくね。」
はりねずみくんはドアノブに持ってきたクッキーと、特製ゆずドリンクをかけて帰りました。
ハスキーさんは苦しそうに咳をしながら、はりねずみくんのお土産を受け取りベッドに潜り込みました。
「ゆずドリンク飲んでみようかな」
ボトルをよくみると「温めて飲んでね」と書いてあります。
書いてあるとおり温めて飲んでみると、優しい甘さが口いっぱいに広がり、痛くて仕方がなかった喉も痛みがひいていきます。
「お薬より美味しいし、楽になってきた」
ハスキーさんはクッキーも食べます。
「美味しい」
ハスキーさんは、はりねずみくんの優しさがすごく嬉しくて少しだけ泣いてしまいました。
「はりねずみくん、ありがとう。お礼しなくちゃ」
ゆずドリンクのおかげで心も体もポカポカになったハスキーさんは眠ってしまいました。
次の日、ハスキーさんは体が楽になっていることに気がつきます。
「あんなに苦しかったのに治ったみたい」
ハスキーさんは心から、はりねずみくんに感謝して、必ずお礼をしようと強く思うのでした。
最初のコメントを投稿しよう!