60人が本棚に入れています
本棚に追加
115.
【終焉】
「ヤンピー」政権はあっけなく終わった…
崩壊したのである。
国民、官僚…「ヤ・ミカエル」以外は「ヤンピー」総理の強引な政策に不信を抱いていたが命を奪われる恐怖から異議を申し立てる人はいなかった…
やはり、「ヤンピー」総理の頭の中‥‥
「ヤンピー」総理が発した言葉が法律になる…
超共産主義的考え方では国を運営することは出来なかった。
僕はこの「ヤンピー」政権を思い知り…
人間に威圧や恐怖などを与え支配すれば…
犯罪やおかしな人間を抑制するは出来るが…
根本にある人間の幸せとは?
僕は考えるようになっていた。
そんなことを思っていた隙に…
「ヤンピー」総理と「ヤ・ミカエル」さんは自分たちを守っていた透明な円筒の防弾ガラスを開き「ヤンピー」総理が叫んだ!
「お前たちに何ができる!」
「また、オカダ政権、ソウマ政権のように…」
「無能な国民に振り回されるのよ!」
「犯罪もおかしな人間も強制的に排除しない限り…」
「この国はダメになるのよ!!」
するとキョウスケさんが‥‥
「国民を強制することは出来ない!!」
「明るい未来があるから…」
キョウスケのこの言葉を聞いた瞬間‥‥
「ズッバーン‥‥」
大きな爆発音が…
それは防弾ガラスを開けた「ヤンピー」総理と「ヤ・ミカエル」さんが吹き飛んだ音であった。
すると大吾さんが…
「自害したな?」
【エピローグ】
「ヤンピー」総理と「ヤ・ミカエル」さんはこの事態を予測していたのか?
予め自害用の手榴弾を用意していた。
そして、3カ月が過ぎ新政権が発足され…
国民目線を重視し、民間会社から総理が選出され、僕達は政権運用に関わらなくなった。
キョウスケさんは「ソマリア」に戻り…
トシヤさんは大学に編入し政治学を学ぶようになり、今後、政治に関わるようだ…
僕とダイゴさんは生まれ故郷の直和県にもどり暮らしていた。
「ダイゴさん…犯罪やおかしな人間の行動は減りませんね…」
「そうだな「巧」…」
「でもどうだ‥‥自由は?」
「最高ですね…ダイゴさん」
「そうだろ…」
ダイゴさんが僕に微笑み…
僕も微笑んだ…
完
≪あとがき≫
「next~world(スピリチュアル剤 SPi続編)」ご愛読ありがとうございます。
現在、犯罪…特に殺人事件が何件もニュースで報道されています。
殺人や窃盗などが当たり前になり、考えられない「おかしな人間」が年々増えています。
持論ですがおかしな人間は、物事を「ポジティブ」に考えられない方だと思います。
あとは、自分を愛せない「自愛」が無い方だと…
「おかしな人間」の見極めは難しいです、皆さまご注意願います。
冴島 涼‼️
最初のコメントを投稿しよう!