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3.
【乱闘】
おじさんが亡くなり僕の過去を知る…
人が身近に居なくなった。
僕の過去を知ること…
父親、母親の存在…
最近みる不思議な夢…
脳裏を過ぎる青い空、青い海…
僕は考え込んでいた。
そして、おじさんが残していた遺品…
手帳の数字はある時…
おじさんが教えてくれた暗号…
そんな事を考えながら家に戻った…
嫌な胸騒ぎが…
「おや、ブティックのショーウインドーは確か？…」
「鍵を掛けていたが…」
僕が店の中に入るとブティックは何者かに物色され…
何かを捜しているかの様にあらゆる引き出しが荒らされていた。
すると僕の脳裏におじさんの声が響いた…
「いいから、ここから逃げろ！」
「出ていくんだ！」
僕がその言葉に気付き「ハッ」とした瞬間…
ブティックのマネキンの陰に身を潜めていた…
カエルの覆面をした男が…
そう思った瞬間…
僕の腹部に鋭利なナイフが…
そして、カエル覆面男が…
「次は外さない…」
覆面を付けているからなのか？
その言葉はやけに高い声に聞こえていた。
僕は何気無く腹部を触ると…
着ていたTシャツはスッパリ引き裂かれ…
僅かではあるが血が手にこびりついた…
ヤバイと僕は感じ…
心臓の鼓動だけが僕の全身を支配し…
そして心臓の鼓動と共に僕は無意識に落ち着けと心に話しかけていた。
僕とカエル覆面男は少し背を屈め…
息を抑えて立ち竦んでいた。
カエル覆面男はナイフを左手から右手に持ち替え…
僕の懐目掛けて…
しかし、僕はカエル覆面男の右肩の動きを察知し…
おじさんの遺品である衣服、靴、手帳が入ったエコバックでナイフを払いのけ…
カエル覆面男が怯んだ瞬間…
ブティックから逃走したのであった。
僕は警察に駆け込もうと思ったが…
また、嫌な胸騒ぎがし…
脳裏…心におじさんの声が響いた…
「この国を…」
「信じられるのか？…」
「信じられるのは…」
「自分と…」
「手帳から…」
僕は胸騒ぎと…
心に語りかけてくるおじさんの言葉を信じて…
今晩はカプセルホテルに泊まる事にした。
そして手帳から…
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