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4.
【疑惑】
僕はカプセルホテルで手帳を開き…
おじさんが残した暗号、数字の解読を…
しかし、僕はまだ怯えていた。
それは、あのカエル覆面男が現れるのでは無いかと…
カエル覆面男の追ってを振り切り無我夢中で走り…
人眼を避けるようにカプセルホテルにたどり着いたのだ。
「でも、どうして僕が…」
僕は独り言を呟き…
まだ心が動揺していた。
「それと、どうしておじさんが殺されたのか?」
この謎を解くにはおじさんが残してくれた手帳の数字…
暗号を解読する必要があるのだが…
僕の思考回路は今、恐怖に怯えフリーズしていた。
僕の過去を探る前に…
「なんで僕が…」
「おじさんが…」
「こんな目に遭わなければならないのだ…」
まだ僕の思考回路は定まらず…
大きな声で叫んだ!
不思議なのはおじさんが死んで僕が遺品をもらい下げたのだが…
それ以外の詳しい内容を警察から聞く事が無く…
死因は強盗による殺傷後、茅ヶ崎湾に投げられた…と
それだけだった。
僕は湘南警察から東京下町のブティックまでの電車…東海道湘南線内で考え込んでいた。
おじさんが失踪し遺体が発見されるまでどのくらいかかったのであろか?
僕に連絡が入ったのは失踪から1週間後であり…
その間、遺体が茅ヶ崎湾から上がった報道やニュースなど取り上げる事は無かった?
あと、茅ヶ崎湾から上がったおじさんの遺体…
発見させた遺品…
衣服、靴、手帳…
衣服、靴は海水が染み込み表面に白く潮が滲んでいたが…
手帳は不思議と滲みやヨレがまったく無く…
茅ヶ崎湾から発見されたとは…
考えられ無いからだ?
「おかしい…」
僕はまた独り言を呟くと…
全身悪寒が走り…
無意識にカプセルホテルに備えられている小型テレビをONにした。
するとニュースが流れた…
「本日、20時頃…」
「東京下町である浅賀で…」
「ビル20階から飛び降り即死と思われます…」
「現在、他殺か自殺か調査していますが…」
「自殺が濃厚と思われます…」
「被害者は住所、名前、性別は不明ですが….」
「何故か?」
「カエルの覆面を装着していました!」
「え、!」
僕はテレビ画面を、直視した…
「あ…」
そのテレビ画面に映し出された者は…
あの…カエル覆面男であった。
そのニュースが終わると国が法令化した「完全支配制」条例の朗読が始まった。
その条例…
国民は「完全支配制」条例の朗読を受け入れ…
修得する義務の事であった。
僕はおじさんが生前…
言っていた…
これは国の策略…
国の代表…
総理によるマインドコントロールだと…
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