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「あ、もう時間だ」  腕時計を見るときっちり20分経過。図書室への移動が時間かかって作文の手直しはほとんど進んでない。つーか、1ページ目の半分の半分くらい。簡単に終わるだろと思っていたが、「詩」が「歯」だったり、日本語の文章おかしかったり思ったよりもこれは手間かもしれない。 「じゃ石原くん。明日は図書室集合でスタートしよっか」  荷物をまとめながら言うヤナちゃんに了承の返事をする。オレはちょっと気もそぞろで、まず部室行って、着替えて、準備体操して・・・と頭の中で練習に少しでも早く参加するためのプランを立てていた。心ここにあらずといったオレの様子を見て、ヤナちゃんがフフフと楽しそうに笑い声を漏らした。 「青春だなぁ」 「え?」 「サッカー、大好きなんだね」 「・・・まあ、はい」
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