チー理雄

「……作者って、強いんだな」

「………………フゥッ」

私はクルリと踵を返し、その場を立ち去る。

普通なら「大丈夫やった？」とか言うところやねんけど、今はなんかそんな気分ちゃう。

イラついて、なんか、哀しいねん。

だから、その涙を悟られんように……

「作者！！」