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若い日
若い日は二度と戻ってこない
その尊さは過ぎ去ってから気付く
若さは気力だけでは持たない
気持だけでは疲れてしまう
若く見られる時期が長かった者ほどそれは受け入れ難い
同じ人間なのに変わっていく残酷さに苦しみもがく
聴こえる音も見える物も感触も同じもののはずなのになんだかちがってくるのはなぜか
熱量が不足してくるのはなぜか
変に冷静になり
がむしゃらになれない
情熱が湧いても
あっさり引いていく
短すぎる情熱の炎
もっと長く炎を燃やしたいのに
簡単に消えてしまう
情熱の炎
いろんなことが変わっていく
好きな音楽の好みが少し変わったり
好きな食べ物が変わったり
似合う色が変わったり
求める物が変わっていく
それが老いるということなのか
そうやって
老人になろうとしなくても
自然と誰もが老人になっていく
外見も中身も
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