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全員の絵が描き上がった。
試験官は並べられた全員の絵を観て採点に入る。全員の絵を見終えると同時に試験官はおもむろに口を開いた。
「皆様、思い思いの神の姿があるようですね。神話で伝わる神の姿をお描きになられる方もいれば、神話とは別に人が神と祀り上げるものを描いた方もおられる。実に個性的です。それでは『神の姿』を『自分の姿』と成し、このキャンバスに自分の姿を描けるように頑張って下さい」
こうして、謎に満ちた二日目の試験は終わった。終ぞ、バリーは姿を現すことはなかったが、翌朝になる頃にはその存在自体が忘れ去られているのであった……
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