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一筆送信篇 〔2014年と2015年の日記〕
第1記「展開」
今朝は寒かった。布団から出るのが億劫なぐらいだったが、いつまでも寝ているわけにはいかないし、眠気は去っていた。今日一日は遊びに費やすつもりだった。俺は遊びなしには生きていけない体質なのである。遊ぶために生き、遊ぶために働いているような人間なのだ。今日の天気は「午前晴れ、午後曇り」の予報である。干せるものは全て干した。
湯沸かし器にミネラルウォーターを満タンに注いでから、炬燵の上の愛機を起動させた。ぴよぶっくを呼び出して、更新作業に没頭する。84頁~87頁まで、計4頁を夢中になって書く。先週は3頁しか書けなかったので、その反動が出たのかも知れない。
内容や品質はさておき、俺は「書きもの」が余程に好きらしい。小説(のようなもの)を書き始めてから、十年近い時間が過ぎている。好きな割には、肝心の筆力が少しも上達しないのが不思議である。好きであることと、巧みであることとは、まったく別の次元というわけか……。
前回の日記に「先の展開を考えずに書いている」という意味のことを述べた。述べたが「全然考えていない」のかと云うと、そうでもない。一応考えてはいるのだ。しかし、実際に書き始めると、なにやら図面とは違った方向へ筆が走り出すのだ。
こういう書き方は、辻褄が合わなくなったり、空中分解の恐れを孕んでいるから、お勧めはしない。これは、栗本薫、夢枕獏、池波正太郎など、小説の名人ゆえに許される方法なのだ。本来、俺みたいな素人が真似をしてはいけないし、又、真似のできる領域でもない。それはわかっている。わかってはいるが、池波先生が仰っているように「先の決まった話を書いていても、面白くもおかしくもない」のも確かなのである。
87頁まで書き進んできたが、その間に、なんとなく「第5章の全体像」が脳裏に浮かんできた。こうなればしめたものである。あとは文字に変換すれば良い。相応の時間がかかるが、仕様がない。かかるものはかかるのだ。
年内の区切り(目標)に定めている100頁目に到達できそうな気がしてきた。多分やれる。内容的には、おっさんの活躍が目立つ。オヤジどもが異様に元気だ。きっと、俺自身がおっさんだからだろう。〔14年12月5日〕
♞4年前の鍋太郎。この頃、邪神と日記の二つしか投稿していなかった。小説について、偉そうなことを書いている。今読むと、顔から火が出る。
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