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 リョーキと別れてタツヤは大学を出て街を歩いた。よく晴れて、冬にしては暖かかった。駅に向かう道の舗道は、色違いの敷石がカラフルだった。傍の車道を流れる車の列は途切れることがない。道沿いに並ぶ、ヨーロッパ風の名前を掲げたカフェ、レストラン。  まるで遊園地の中にいるようだ。タツヤはふと思った。気持ちよく、完成された世界。東京はどこか作り物めいて、息苦しい。この世界の一員となるということは、世界の部品になるということなのか。ジグソーパズルのピースのように、空いたすき間に体をはめこむということなのか。
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