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だけど、ここに来るとなんだかすごく嫌な予感がするんだ。
しかし、これは罰ゲームだ。
やるしかない。
俺は息を吸い込んで、もうどにでもなれという気持ちを込めて叫んだ。
「この世界からスマホは消えなーーーい!!!」
俺は叫んだ。
この内容のどこが俺にとって致命的かというと俺は誰がどう見ても完全なスマホ依存症ということだ。
常にスマホを触っていないと落ち着かない。
SNSやゲームなど常にスマホを触っている。
そんな俺からスマホが消えるとなると命を落とすようなものだ。
ちなみにパソコンや他の電子機器は全く使えない。
だから俺にとってスマホは唯一無二の存在なんだ。
「お!さすが大知!よっ!男前ー!」
康介がふざけたように僕をおだてる。
「本当になんかなってないよな!?スマホは!?」
慌ててスマホを入れていたポケットに手を入れた。
「あれ!?スマホが……スマホがない!?」
俺が慌てて全身をチェックしていると
「え?マジで?え……俺もない……。」
俺たちは顔を見合わせて同時に
「ええーーーー!!!」
と叫んだ。
「この都市伝説マジだったの!?ちょっと他の人にも聞いてみるぞ!」
と康介は言って乗ってきた自転車で街の方に走り出した。
俺も慌てて自転車に乗って康介の後を追った。
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