憧れの学校と不思議な同級生

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憧れの学校と不思議な同級生

私は平凡だった。顔だって特別可愛い訳でもないし、勉強も運動も普通。音楽は少し得意だったけど、才能ある人と比べたら全然。 だから、私は変わりたかった。少しでも「特別」な自分になりたかった。 「汐梨、星華学院はどう?」 それは、お母さんの一言だった。どこの高校に行くか悩んでいた私に、お母さんは都内でも有数の進学校を勧めてきた。 (私の偏差値じゃ、全然足りないのに…) そんな思いを込めてお母さんの目を見つめると 「とりあえず、説明会だけでも行ってみましょ」 とお母さんは微笑んだ。
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