24人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の怒りは、収まらなかった。
玲子は、目がうつろで何も見てなかった。
相当ショックだったんだろう。
両親が、声を掛けても反応しなかった。
心因性ものだから暫く回復に時間がかかると診断された。
俺が、「玲子、大丈夫だよ。」
そう声をかけると、
「お兄ちゃん、お兄ちゃん。」
そう言ってしがみついてきた。
俺にだけ反応を示した。
「大丈夫だよ。大丈夫だから。」
俺は、何度も繰り返し言った。
玲子は、俺にしがみついて安心したように眠った。
最初のコメントを投稿しよう!