俺の妹

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俺の怒りは、収まらなかった。 玲子は、目がうつろで何も見てなかった。 相当ショックだったんだろう。 両親が、声を掛けても反応しなかった。 心因性ものだから暫く回復に時間がかかると診断された。 俺が、「玲子、大丈夫だよ。」 そう声をかけると、 「お兄ちゃん、お兄ちゃん。」 そう言ってしがみついてきた。 俺にだけ反応を示した。 「大丈夫だよ。大丈夫だから。」 俺は、何度も繰り返し言った。 玲子は、俺にしがみついて安心したように眠った。
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