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相手の男2人は、玲子とは別の中学の三年生だった。
受験の事でイライラしてやってしまった。
と、嘘臭い言い訳をした。
2人の親が、家に誤りにきた。
子供達の顔は、見たくないだろうからと、
親だけがきた。
高校進学の事もあるから、なるべくおおやけにしないでほしい。
そう言って土下座した。
傷害事件をおこして、いい高校に行こうなんて、考えが甘いんじゃないか?
「少年院に行った方がいいんじゃない。」
俺は、両親の代わりに言ってやった。
すみません。
警察沙汰にだけはしないでください。
そう言って分厚い封筒を2人の親が、差し出した。
「金か、金で済ませるつもりなんだ。」
呆れてものが言えない。俺は毒を吐いた。
父親は、怒りでブルブルと震えていた。
母親は、悔し泣きだろう。泣いていた。
結局、家の両親は何も言わなかった。
玲子の事を考えたらこのまま示談金をもらって、静かに過ごさせた方がいいのだろう。
早く忘れて立ち直ることが一番だ。
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