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この世界は、神に見捨てられたらしい。
かつては神の統治下にあり、秩序のある世界だったという。植物が巨大化することもなく、突然変異を起こした動物が人間を襲うこともなく、魔法も存在しなかった、と。
人々はネットワークで繋がり、鉄の塊が大地を走り空を飛び、翼が無くてもどこへでも行けたし、誰とだって言葉を交わせた。
だがある時、神はこの世界を見捨てた。
それにより謎の疫病が蔓延し、山奥では奇妙な生き物が生まれた。ある国は疫病により滅び、ある国は魔物によって滅ぼされた。この世界は混沌に満ちていった。でも、人類は諦めなかった。発展したテクノロジーを駆使し、文明を守った。また、無秩序となった世界から、太古の力が目覚めた。それが魔法だった。テクノロジーと魔法の融合。神の加護を得られずとも、人類の力だけで発達した世界。
これは、神に見捨てられてもなお、生きていくことを選んだ人類の物語。
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