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洗える。と、青年が言い終える前に、ナツメグは青年の前へとまわり込む。
『・・・・・・へー、いつも大きくなった時の姿しか見た事なかったんですけど、本来の姿はとっても可愛いんですね』
視線を青年が男である象徴に向けたナツメグは床に座ってジィッと見つめる。
『可愛いか?コレが?』
『はい、とても可愛いです。 ・・・・・・その、触っても大丈夫ですか?』
興味津々な表情で青年を見上げながらナツメグは問いかける。
『いいけど、その、あんまり強く握ったりはしないでくれよ』
『わかりました』
青年の頼みを承諾した少女はゆっくりと象徴に向かって手を伸ばし、そっと握り、揉むように手先を動かす。
血液を集め、肥大化した象徴とは違い、独特の弾力、その中にある僅かな硬質感、少女はそれを嗜むようにその特殊な感触を噛み締める。
『へ〜、なんだかグニグニしてて、フニョフニョしていて、フニャンとしてますね』
『その表現はなにか突き刺さるからやめてくれ』
『そうなんですか? ん? わわっ! なんか、大きくなってますよ!?』
少女の手の中で瞬く間に血液を集め、肥大化したそれはまさしく天を穿つ剣のようであった。
『そ、そりゃなるだろ!?』
(一応、堪えたつもりなんだがな・・・・・・)
『・・・・・・これ、どうしたらいいですか?』
天を穿つ剣となった青年の男である象徴を優しく握りながら少女は青年に問う。
『いや、時間が経てばそのうち収まるから』
少し顔を赤く染めながら青年がそう呟く。
『でも、凄く腫れ上がってて、ものすごく苦しそうですよ?』
少女の指摘は至極真っ当だった。
青年の象徴は今もなお血液を集め、さらに肥大化し、今にも破裂しそうであった。もし、この手の知識を皆無と言っていいほど持ち合わせていない者がこの光景を見たらパニックに陥るほど青年のそれは膨らんでいた。
『いや、まぁ、確かに少しばかし苦しいけど、時間が経てば元に戻るから大丈夫だよ』『・・・・・・でも』
青年の回答をあまり納得出来ていない様子でナツメグは俯く。
『あ、お風呂場だったら・・・・・・』
『ん?どうした?』
『響様、ちょっとだけ待っててくださいね。すぐ戻ってくるので』
そう言って、青年の返答を聞くより先に浴室の扉を開け、軽く身体を拭いたあと、ナツメグはパタパタと自身の部屋へと入ってゆく。
数分程経つと、手にオレンジの巨大なキャップが特徴的な何かの容器を手にしたナツメグが戻ってきた。
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