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そして、魔力が原因でこの町へ預けられたミーナちゃんも元々は魔法が禁止されている別の国から海を渡ってこの町へやってきた事がこれで分かった。
「君のいた世界と我々の世界はこんなにも違うものなのか…。一体どこからこれほどの違いが生まれてしまったのだろうな…」
「そうですね…。クロノ君の世界がそんなに酷い事になっているとは…」
僕の話に思わず声を詰まらせるルナ様…。
そして、誰も何も喋らない時間が少し続く。
そういえば今、アナザーワールドはどうなっているのかな…。
FATE(フェイト)に捕まってたから良い思い出なんて全然無いけど、ちょっと心配になってきちゃった。
沈黙の中『コンコン』と部屋のドアをノックする音が聞こえ、兵が1人入って来た。
「ヴァン様、セシル殿がお帰りになりました」
「セシル殿が…?分かった、すぐにシーカー本部へ通してくれ。私たちもすぐに行こう」
『セシル』という名前を聞いてなんだかみんなが盛り上がっている。
セシルさん…とは誰なんだろうか。
アナザーワールドで関わった事のない人が次々に出てきて頭が付いていかない。
国王ヴァン様も信頼を置いているセシルさんとは一体何者なんだろう。
そして、この出会いは僕にどんな物語をもたらしてくれるのかな…?
それはまた…次のお話でね。
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