花になるには程遠い

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「弟くんたちはどうだったの?大丈夫だった?」 「大丈夫だった、って……?」 「ほら、高遠先輩に告白された後とか……アンタの弟くんたちのことだし、澪の様子がおかしいことにも直ぐに気付いたんじゃないの?何か言われたりしなかった?」 あの後、観覧車から降りてきた徹と馨は――普通だった、と思う。 「姉ちゃんに何もしてへんやろな?」なんて言って徹が先輩に睨みを利かせるといった場面も見られたけど……それだけだ。 桃ちゃんたちと合流する時間も迫っていたので徹たちとはあの場で直ぐに別れたし、帰宅してからも特段何かを追究されるようなこともなかった。 「うん。特に何も言われなかったよ」 「……まぁ、それならいいけど」 何だか納得がいっていないような表情で頷いた桃ちゃん。 でも本当に何もなかったのだから、これ以上私から言えることもないしなぁ。 そんな風に思案している中、そういえばずっと気になっていたことをまだ聞けていないことに気が付いた。
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