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唯人の手を握っていると、すごく安心する。
安心すると、また自分のことを話したくなった。
「俺は、あまりこどもの日が好きではなかったんだ。この日は、、、弟に嫉妬をしてしまう日だった。」
俺が話し始めると、唯人は続きを優しく促すように手をぎゅっとする。
「けれど、今日はとても楽しかった。これからは、こどもの日と聞く度に今日のことを思い出すと思う。ありがとう。」
ありがとう。という言葉に唯人の顔は分かりやすく、ぱぁぁっと明るくなる。
「俺も!すごく楽しかったです。こちらこそ一緒に作ってくれてありがとうございます!」
「また、なにか一緒に作ろう。」
「はい!!!」
俺の彼氏はいつだって幸せをくれる。
きっとこれからも、、、少し苦い記憶だって、唯人といれば簡単に塗り替えらそうな、そんな気がした。
こどもの日end
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