今度はきっと・・・!

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読んでる途中から 床にペタリと尻をついて 身体から力は抜けていた。 か弱い文字のうえに 涙が落ちた・・・。 慌ててそれを拭うのだけれど 次から次へと涙が落ちる・・・。 震える指で俊明の父上からの 手紙を開けると 予告通りのことが したためられていて 思わず拳が床を突く。 彼が一体何をしたというのか・・・ 何故、彼が未来を 生の再来にしか求められないのか。 ただ時代のせいだと 諦めるしかないならば 報われぬ魂は 行き場などないじゃあないか・・・。 哭けば哭くほど 憤りにも行き場はない。 呆然とする僕を 窓を叩いて風が呼ぶ・・・。 裸のマンサクの木が 月を背負って僕を見ていた。            
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