考えて

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考えて

「すみません、お酒弱いので飲みやすいアルコール低いカクテルお願い出来ますか?」 「はい、柑橘系は平気ですか?アレルギーとかあります?」 「大丈夫です。」 「では、一口お飲みになって無理でしたらお辞め下さいね。お勧めお出しします。」 「ありがとうございます。」 司のバイト先よりも広い店内で、半地下みたいになっていて、カウンターも大きめだった。 「どうぞ。」 「ありがとうございます。いただきます。」 カクテルは薄い黄色で綺麗だったし美味しかった。 「…美味しいです!」 笑顔で言うと、微笑んでお礼を言われた。 ちびちび飲んで、お店に慣れて来ると落ち着いて来て、マスターがいないかなぁと周りを見る余裕が出て来た。 一番奥の端のテーブルに知っている人を見つけて、驚いて前を向き固まった。
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