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「泊まったの。昨日、サークルの飲み会があってさ、お互い飲み足りないしレポートの話もあって、お邪魔して飲んで、だって倫子来るって知らないし。知ってたら帰ってたよ?」
「知ってたらって…他にも誰か?」
(サークルの飲み会、多分、大人数で酔っ払って雪崩れ込むみたいに…。)
「ううん、飲み直ししようって二人だけだよ?いつもの事だし、私、今彼氏いないし、男も女もさ、疲れたり精神にきついと温もり?そういうの欲しい時あるでしょ?」
灯里は後ろのベッドに向かい歩いて行き、腰を下ろした。
大悟は黙ったまま、罰が悪そうに頭を掻いていた。
奥から少し大きめの灯里の声が聞こえる。
「同郷でお互い昔からよく知ってて、バイト先も同じだし時間も合わせやすくて丁度良かったの。体の相性も良かったしね?そんな顔しないでよ?別に倫子から取ろうとか思わないし、倫子だって寂しい彼氏が風俗とか行くとあれでしょ?病気とか心配だし?他の人じゃ取られる不安もある。その点、私なら病気の心配もないし倫子から取ったりしないよ?倫子の代わりだと思えばいいじゃない。大学生の間だけだよ。就職したら私はハイスペックな彼氏をゲットするからね。」
笑顔で話すのが信じられなかった。
「大悟…嘘だよね?ねぇ?大悟は、寝たの?灯里と、したの?灯里だよ?私の親友だよ?」
大悟の方を見て言う。
「ごめん。最初は酔った勢いで…一度したらさ、倫子には会えないし寂しいし…勉強とかも大変で…倫子には言えないし弱音?ストレス発散ていうか。」
ごにょごにょと大悟は話した。
「言い訳だよ!好きなの?灯里の事。好きじゃなくても抱けるの?」
「それは!」
大悟が言おうとすると灯里が声を荒げた。
「そんな事聞いてどうするの?」
驚いて灯里の方を見た。
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