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赤の女神の登場
そして空いっぱいにギザギザの裂け目が広がった。
目の前を赤い光が通り過ぎる。光の中から、だれかが出てきた。
二メートル近くの長身。全身は血のような赤色。赤い髪は肩までのセミロング。赤い髪を額に垂らしてる。大きな目と大きな口。冷たく残忍そうな顔。だけどとっても美しい。
胸元から下の赤いドレス。スカートの裾は超ミニ。スラリとした美しい赤の脚。赤色のクルーソックスに赤のミニブーツ。
右手には赤い杖。僕に杖の先を突きつける。杖の先がハッキリ見えた。大きく口を開け、舌を出して笑ってる赤い蛇の頭。
「十二年ぶりの獲物だ」
赤の女性が僕を見て言った。
「わたしの名はマハー・カミラ」
それから顔いっぱいの大きな笑み。
「少年。お前は死ぬのだ。ハハハハハハハハハ」
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