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ノイズの向こう側
私には見えずに
散らかる布・オモチャ・
鎖に繋がれた私
腐乱が脳を刺激する
あの日が蘇る
狂気な眼・垂涎・
黒いビニールの私
6月4日
糜爛の華が咲きました
甘美と艶美が混ざり合い
小さな部屋は 悲鳴と嗚咽に彩られ
白い薬飲みほした
短いだなんて言わせない
永遠に思えた苦痛の日々
全てを終わらせ眠りましょう
ノイズの向こう側
私は哄笑ってる
転がる足・臓器
私を犯したモノと手指
風に舞う日めくりカレンダー
一枚 また 一枚 と
確かに月日は流れていった
6月4日
私が最期に見た日付
淫靡と狂瀾混ざり合い
小さな部屋は
黒く飲み込み包み込み
視野を無くしていった
黒いビニールの私
刃物の蠢動
小さな部屋に籠る臭い
紅へ変わる私
ぶれる景色廻る視界
瞳に刻んだカレンダー
6月9日
貴方は確かにここにいた
ノイズの向こうの景色の中に
黒いビニールに包まれて
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