番外編4:浮所類 〜旅行〜

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普段着だった俺は、まずロッカールームで スクラブに着替え、 そのままきれいにアイロンが掛かったパリパリの白衣を羽織り、 医局に入った。 すると早々に看護師に捕まった。 「あ、先生、肺炎で入院している5号室のオノダマキちゃん、 診てもらえますか? 咳が止まらなくて。」 「あ、そのあと、8号室のセリザワケンゴくんも お願いします。」 「はいはい。」 先ほどまで温泉街で まったり過ごしていたのは 夢だったのではないだろうか? そう思ってしまうくらい 通常以上の忙しさに、 いっきに現実に引き戻される。
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