特別支援学級

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 ある日の昼休み、私がジローの教室へ行くとジローの担任の川本先生と校長先生がいた。川本先生は新卒で先生になったばかりだった。元気のイイお兄さんといった感じだったが、背はジローより小さくて脚が不自由らしかった。普通に歩いたり走ったりできるけど、いつも右足を少し引きずっていた。  校長先生は私に聞いた。 「ミユキは本当に、たまにここで勉強したいか?」 「うん。いいの?」 「今、その相談をしていたんだ。どうだろう?美術の時間と技術家庭科の時間だけ、ここでジローといっしょに授業受けてみるか?」 「えっ?!いいの?嬉しい!」 私は本当に嬉しかった。 「やったー!」 ジローは飛び上って喜んだ。
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