拾った眼鏡が服を透視出来る眼鏡だったなら(眼鏡２)

次の日、登校して教室に入ると昨日の男の子と目が合った。

恥ずかしい。

男の子も恥ずかしいのかお互いに目を反らしていた。

昨日は私の部屋に連れて来たけど、私は何故か急に眠くなって寝てしまった。
怒って帰ったのか訊きたいけど恥ずかしくて聞きに行けない。

男の子は私の寝ている姿を見たとは思うのだけど、私の寝相の悪さに呆れているか、もしくは爆笑したかと思うと男の子の顔をまともに見れない。
もしも、私が目を覚ました時と同じ格好になるまで男の子が見ていたならば恥ずかし過ぎる。

だって、ブラウスのボタンは全部外れていて前が開き、ブラの位置もズレて隠す場所が隠れていなかった。それに足を拡げた状態でスカートは捲り上がり、穿いていたハズのパンツは床に落ちていた。それから、謎の白い液体も出て垂れていたので、それも見られていたならば、私の初めてを男の子にあげて結婚して貰おう。

でも、その男の子は、クラスで１番可愛い女の子と、この教室で子作りしていたのを見てしまった。
女の子は初めてじゃなかったみたいだけど、男の子は初めてだったかも知れない。

男の子に私の初めてを貰って欲しかったけど、男の子は私としても初めてではない。
モヤモヤとした気持ちになって気分が悪くなる。何でだろう。

あの女の子とは、今はどんな関係なの？
あの時、１度きりの関係？
それとも今も続いている？
ああ、モヤモヤする。

男の子が女の子にお願いをしたみたいに、私が男の子にお願いしてみようかな。

「私の初めてを貰って下さい」ってね。

私は放課後まで、ずっとモヤモヤして授業に身が入らないまま過ごしていた。

放課後の教室には、私と昨日の男の子だけが残っていた。
彼も私に話したい事が有ったみたい。
だけど、その男の子は私に話し掛けて来ない。

ただ私の体をチラチラ見ている。
もしかして、昨日の寝ている私の姿を思い出しているのかも。

恥ずかしさで顔は赤く熱くなっていった。

暑いので制服のジャケットを脱いでブラウスのボタンを１つ外した。
胸元を掴んでパタパタさせていると、男の子は私の胸をジッと見ていた。

そんなにジッと見ても胸は見えないと思う。
その位置からだとブラも見えない気がする。

スカートの裾を少し持ち上げてパタパタさせみた。
もちろんパンツは見られないように気を付けている。

男の子は、私の太腿と胸元をチラチラ見ているのに見てない振りを続けていた。

暑いので扇いでいるのに更に暑く感じる。
今度はブラウスの裾を持ってパタパタと扇ぐ。
お腹をチラチラ見せているのに男の子は私のおへそより太腿の方が興味あるみたい。
椅子に座って男の子の方を向くと、試しにスカートでパンツを隠しながら太腿を全て見せる。

ドキドキしながらスカートの中に手を入れてゆっくりとパンツに手を掛ける
そして手をゆっくりと下げて行くと太腿部分にパンツの端が見え始めた。

ドキドキドキドキ

心臓が破裂しそうなくらいドキドキしている。
このままだと心臓が壊れてしまいそうで手にしていた物を元の位置に戻した。

「ああ、やめちゃうのかよ！」

突然、男の子とは別の場所から別の男の声が聞こえて驚いた。

誰？
声がした方を向くと上級生らしい男の人の姿が有った。