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それにしてもじゃが。
ここはどうやらニホンとも違うようじゃが....
我はどこの国へ飛ばされたのじゃ?
あれほどの魔力を有するカイやゲンの気配すら感じぬ。
もしや大陸を越えた先か。
いや、こんな国は聞いた事もない。
もう少し早く人間界に来れば良かったのう....
情報が足りぬ。
「カ、ミラさん、私たちと一緒に警察署に行きましょう....すぐに迎えが来ますよ」
ケーサツショ?何じゃ?さっきから聞いたことがない名前ばかり出しおって....
まあ良い。
我も情報が欲しい所じゃ。
少し痛めつけて引き出しても良いが、どうせならそのケーサツショとやらに行ってみるのも一興じゃな。
しばらくすると、またパトカーとやらが現れおった。
ほう?
女がこの馬車の御者か。
「お疲れ様です、こちらが....」
我を見る女。
オマーリたちと同じ服のようじゃが....
「あなたがカミラちゃんね?私は石田くみこ、お巡りさんよ」
何と!
この女もオマーリか!
分かったぞ。
この一帯を治めているのがオマーリ家じゃな。
その一族の中から、おそらくこのパトカーという鉄の馬車を扱える者がこのように領土を巡回しているわけじゃな。
しかし、先程からそれほど時間が経っておらん事から推測すると....
「このパトカーとやらはまだ他にもあるのか?」
女に問う。
「え?ええ、いっぱいあるわよ?」
何と!
恐るべしオマーリ家!
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