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こやつらは世界征服を目論んでおるやも知れんな。
まあそうなっても....
我が出るまでもないじゃろうが。
「さ、カミラちゃん乗ってね」
女が我をパトカーに導いていく。
覚悟を決めるかの。
いざとなったら皆殺しじゃ。
「あ、秋山さーん!」
女の声に爺が応える。
「何だい?」
「男爵(芋)はどう?」
「成長が悪いねえ....まあ駄目なら処分するよ」
な、何という会話じゃ!
男爵を処分できるこの爺こそ真の実力者ではないのか?
その爺と目が合う。
「お嬢さん、またおいで」
「う、うむ....世話になったの、爺」
やはり油断大敵じゃ....
パトカーに乗り込む。
「うおっ?」
また変な声が出た。
この椅子は何じゃ?
木ではないし、鉄でもない。
「これは何で出来ておるんじゃ?」
椅子を指でつつきながら女に問う。
「え?ああ、このパトカーは署長用を借りて来たからね、これは牛革かな?」
牛という事はまさか牛頭の皮を剥いだのか....
この民族は残虐さが際立つ....おそらく男爵も牛頭同様に....
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