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 マリア様の部分を通ってきた陽光がちょうどわたしの顔に当たっている。眩しさに目を細めながら絵を見つめていると、少し不思議な気持ちになった。  マリア様の、我が子を見つめる温かな、何もかも包み込む眼差しを見たわたしは、ふと、普遍の関係は無償の愛と同義語になるのかもしれない、と思った。
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