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犯人の男は新婦亜希の同期入社で、ずっと亜希のことを想っていたらしい。
それが急に結婚すると聞いて逆上。
亜希はあまり会話をしたことのない犯人の男が、まさか自分に想いを寄せていたことに驚き、同時に憎しみを覚えていた。
人生の新たな門出をぶち壊しにされたのだ。相当怒るのも無理はない。
結局は犯人の男の一方的な片想いで、自分で勝手に亜希との妄想を膨らませていたことが分かった。いわゆるストーカー的犯行だ。
死者は出ず、チャペル前にいた男性スタッフが腕を刃物で切り付けられ病院に運ばれたが、命に別状はないようだ。
軽症1名、死者0名で済んだのは不幸中の幸いだったかもしれない。
チャペルに飛び込んできた犯人は、その後、取り押さえようとするスタッフに刃物を振り回しながら、亜希のもとへと駆けた。
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