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ちょうどヴァージンロードに飛び出していた彰太朗に気づくと、刃物を振りかざし向かってきたが、相手が悪かった。
彰太朗は刃物をかわすと相手の突進を止め、一旦距離を取り、相手の態勢が整う前に勢いよく飛び蹴り。
振り出した左足は相手の顎を直撃し、そのまま相手を失神させた。
彰太朗は空手四段だった。
小学生の頃からずっと空手を習い続け、今は警備会社に勤めながら、ほぼ毎日道場に通い続けている現役の空手家で、護身術には長けていた。
体躯はがっしりとしているが、繰り出される突きや蹴りはしなやかで、現役格闘家に劣らないセンスを持ち合わせていた。
「あーぁ、着替えたら夕飯でも食べに行くか」
「そうね。せっかくだし」
2人はのろのろと進む車の中で、帰宅後の計画を立てた。
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