登場人物紹介

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登場人物紹介

御堂悠(みどうゆう)】 16歳 2月8日生まれ  どうしようも無いクズ親父の借金を背負い、それでも強く生き抜く少年。ひょんな事から母方の祖父の遺産を相続し、『質屋幽玄堂』という店を引き継ぐことになった。  縦に大きな黒い目に、耳にかかる位の黒髪。色白で女顔で身長も166cmと低く痩せ型。その為、女の子に間違われる事や痴漢に遭うこともあるが、当人があっけらかんとした性格なのであまり気にしていない。  お金に苦労しているのもあって、周囲に気を遣っている。そして甘え下手。けれど自分でも気づかない深い部分では甘えたい気持ちもある。かなりしっかり者。 【黒田雅臣(くろだまさおみ)】 30歳 11月25日生まれ  ヤのつく職業のお兄さんで、悠の父にお金を貸している。悠の事情を聞いて同情などもし、悠からは取り立てずに親父から取り立てる事にしている。更に、悠の中学校の学費や生活費などもポケットマネーから出すなど、悠にとてもよくしている。  黒い切れ長の目に、黒髪オールバックの精悍な顔立ちの人。夜のお姉さんなどからは色気があると言われて人気。身長183cmと長身で、筋肉質な体をしている。  普段は厳しいインテリ極道さんなのだが、悠と猫に関しては激甘。ただ、未来のある悠の側に自分のような職業の者がいるのもいけないと思ってもいる。  面倒を見て、屈託なく笑う悠を見守ってきて、密かに好きになってしまっている。だが無理強いもしないし、お金の事で悠の身柄をどうこうしようとも思っていない。ちょっと不憫なお兄さん。 【鳥羽治俊(とばはるとし)】 享年32歳 5月生まれ  悠の母方の祖父、雅楽代直之に仕えていた秘書兼家政婦。幼いころの悠を知っている。直之死亡に際し、悠を迎えに来たのがこの人だ。  完璧主義というか、小言が多いというか、全部ひっくるめて「おかん」が適当な苦労人。  切れ長の黒い目に銀縁眼鏡、毛先に癖のある黒髪の綺麗系の青年。表情筋が半分機能停止しているのか、あまり表情が変わらない。身長172cmで細身。  冷静沈着で、気に入らない相手にはとにかく冷徹。口に出さずとも空気が冷たくて凍死しそう。逆に心を開いた相手には親切で甲斐甲斐しく世話好きで、ちょっとやり過ぎな部分もある。古い馴染みにはやや乱暴な口調で話す。  その正体は戦国時代に死んだ幽霊。妖刀『蜥蜴丸(とかげまる)』に取り憑いている。 【九郎丸(くろうまる)】 (ミケ)  雅楽代家で飼われているオスの三毛猫。自由気ままで感情豊かでやや自意識過剰気味?  その正体は平安時代から生きている化け猫。かなり力があるようだが、ここ最近(200年くらい?)は猫のままで人間に化けられなかった。だが、悠とは相性がいいらしく久しぶりに人間の姿に変化できた。  性格は大雑把で喧嘩っ早いが、気遣いはできる。男気もあるいい奴だが、口が悪い。猫として人の世をフラフラしていたから、わりと世の流行などを知っている。  鳥羽に対してはつっかかる節があり、しょっちゅう喧嘩をしているが大事にはならない。人はこれを「夫婦げんか」という。  腰辺りまである綺麗な黒髪に、はっきりとした顔立ちのイケメン。大きいが眦の切れ込んだ青い瞳をしている。身長174cmと鳥羽より少し高いくらいだが、体格が鳥羽よりもいいので大きく見える。手足が長い。  人間になってもねこ缶を愛し、高級ねこ缶に味をしめたようです。 【鏡の巫女】 年齢:不明 誕生日:不明  幽玄堂にある祭壇に祭られている銅鏡に住んでいる神様。邪気払いや魔払いが得意で、障りのある品物を封じ、浄化する力もある。また、多少であれば人を元気にする力もあるようだ。  生まれたのは大和の時代。そこから鏡の中を移動したりして過ごし、江戸の頃に幽玄に引き取られて今に至る。今も鏡の中を移動できるらしく、こっそり色んな家の鏡に忍び込んでテレビを見たり漫画を見たりしているらしい。そのせいか、性格や話し方がJKのようになっている。  肩の辺りで切りそろえた亜麻色の髪に、愛らしい少女の顔立ち。桜色の袴と白い水干姿で、頭には白と桜色の組紐が飾られている。女子中学生くらいの背丈。  万能に見えるが、発動してくれる人間がいないと力を振えない。人間の祈りの力が彼女の力でもあるので、それも欠かせない。幽玄堂の中がテリトリーだが、本体の銅鏡は動けないので不便もある。 【岩地(がんじ)】  悠を襲った小鬼。手当たり次第に色んなものを食べた結果、気が変じて凶暴化し、理性を失っていた様子。本来は努力家で真面目で世話焼きで心配性である。  鬼神になりたいらしく、力が欲しいとは思っている。だが今回の結果を反省し、悠の側で地道に修行を積むことを決めた様子。悠の細々したお世話や補佐をしている。また、案外情報通でもあり、気が利く。時々鳥羽のお手伝いもしている。  ずんぐりとした胴体に対して、腕が異様に大きく筋肉質。赤い獅子頭のような角張ったごつい頭に目がギョロギョロと大きく不気味。口には牙が沢山。張り付くような黒髪から、小さな一本角が見えている。現在手の平サイズ。意外と器用。 【小野田祐馬(おのだゆうま)】 21歳 8月7日生まれ  黒田の運転手で一番の舎弟。グレた時に黒田に出会い、ぶん殴られて学業の重要性を説かれ、高校を卒業した。が、卒業後黒田の所に転がり込み、以降は黒田の運転手をしている。  悠の事は弟分のように思っており、明るく気さくに俗物的に接している。けっこう気遣いもできるし空気も読むので、色々上手く立ち回っている。  霊を寄せ付ける体質で、更に憑依されやすい体質。オカルトやホラー関係はもの凄くビビリなのに、何故かそっち関係に巻き込まれる事が多い。そうでなくても巻き込まれ体質である。 明るい茶髪に派手な顔立ちのチャラいお兄さん。身長170cmで、モテるために腹筋だけはまめに鍛えている。普段はジーンズにスカジャンみたいな格好が好きなのだが、仕事の時はスーツ。結果、チャラいホストみたいになる。
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