君がくれたもの

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だから、咲里が死んでもいいわけじゃないけど、誰のためにもならず死ぬよりは、そう考えることにした。 「咲里がいなくなってから、すごくすごく静かになった。いつも爆弾みたいに喋ってた咲里の声が、聞こえてくるんじゃないかって思っちゃってさ…」 僕は、静かに墓の前で手を合わせた。 「僕もね、彼女ができたんだよ。とってもいい子で、よく喋る明るい子なんだ。…あ、でも、咲里は天国から見てるのかな」
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