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ボンヤリとする目で、龍田の後ろを見ると、そこには虎藤が居た。 何で…虎藤… 龍田は動かない。 龍田を見ると、額から汗が滲む。 「お前…」 龍田が苦しそうな声を出す。 動かないんじゃなくて、動けない… 虎藤は笑いながら 「夢中になり過ぎて、後ろがガラ空きだよ。心配しなくても、暫くしたら動ける。命までは取るつもりはないから。でも、まだ絡んでくるようなら容赦はしないけど」 「高野は…渡さん…」 「そんな格好で言われてもね。そこで、指を咥えて見てなよ」
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