25人が本棚に入れています
本棚に追加
「止めろ…殺す」
苦しそうな龍田の口から、危ない言葉が出る。
「負け犬がキャンキャンと煩いよ。仕方ない、特別にサービスしてあげるよ。そこで目を見開いてよく見てるといい」
そう言うや否や、俺の襟首を掴み、クルリと反転させて、龍田の方に向けた。
何て馬鹿力なんだ…
俺は、いきなり襟首を引っ張られて、首が締まり苦しくて声が出ない。
悔しくて涙目で虎藤を睨む。
「涙目って唆るよね」
俺の睨みなんて、全く気にせず、ニヤリと笑っている。
俺は恐怖で体を丸くしようとした。
「無駄だよ」
最初のコメントを投稿しよう!