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そんなことをしなくていいと言うのを「まあ、まあ、いいでしょ」と笑いながら交わされているうちに、俺もこの状態を受け入れてしまっている。 みんなも「ああ、またオカンやってる」何て言って、笑いながら、日常的に流している状態なのだ。 孤高に取り分けてもらった唐揚げを齧っていると、視線を感じる。 そっと、そちらを窺うと、その視線は龍田だ。 何で俺を見るんだ… 唐揚げを、モグモグと食べていると、違う方向からも視線を感じた。 グラスを取る振りをして、そっちを窺うと、虎藤がこっちを見てる。 視線が怖い… そして、俺から龍田に視線を移した。
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