1.

7/11
前へ
/198ページ
次へ
ああ、大丈夫そう… と思ったのも束の間、体がグラリと揺れた。 横に倒れ掛けて、廊下に面した部屋の引き戸に手をつこうと出した。 あれっ! なんでっ! 今の今まであったはずの、引き戸がない。 俺の体はそのまま横に倒れていく。 衝撃が来ることを覚悟して、目を瞑った。 が、衝撃が来ず、俺の耳に嫌にハッキリと「コンッ」と引き戸が閉まる音が響いた。 どういうことだ… 瞑った目をゆっくりと開く。 そこには、
/198ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加