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そこには、龍田のドアップの顔があった。
「ウッ」
驚く俺の声が、柔らかいもので吸い取られる。
何が起こってる…
そして、ゆっくりとそれは、離れた。
「高野、危ないぞ」
龍田が、ククッと笑いながら言う。
俺は、龍田の腕に抱かれていた。
「しっかり歩かないと。まあ、俺の方が、お前にとっては危ないかもな」
妖しく笑う龍田。
「どういうこと…」
問いに答えず、俺の頬を撫でながら
「なあ、あんなヤツ止めて、俺にしろよ。ってか、お前を、俺のものにする」
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