ゲーム離れ2nd

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ゲーム離れ2nd

僕は今とても悩んでいる。 ゲームが娯楽ということは知っている。それが何も生み出さないのも知っている。 ゲームとは時間泥棒だ。スマホゲーム然り、据え置きゲーム機然り。 だからこそ葛藤が絶えない。 ゲーム機を売っても精々数千円しかならない。そして僕は社会人としてお金にあまり困ってはいない。 しかし、子供の頃を含めずっとゲームと共に歩んできた人生、早々簡単に割り切れるものではない。 祖母にくだらないと思ってもどうすればいいか電話しても『自分の意志で考えなさい!』と一掃された。 そうだ、一掃されたのだ。そうだ、自分の意志がないのだ。 僕は意志が弱い人間、社会人ならば特に弱い人間だろう。 流されやすく弱い。 だからこそ、たかだかゲーム機の存在でこんなにも悩んでいる。 数日考えようと思った。もし数日の間にゲームが恋しくなったら、それは紛れもなくゲーム欲があるということだ。 しかし、数日後、何も感情にゲーム欲が湧かなかった。 嗚呼、そうか知らずしらずの内に自分はゲーム離れしていたのか。 だから売ることは後先、もしかしたら考えが変わるかもと思い、売らずに厳重に梱包し家の中にあったら直ぐに取り出すと思って、家の外に隔離させた。 そうして数週間後、気持ちが楽だった。自分はこんなにも悩まされていたのかと思った。 気がつけばゲーム機は完全に忘れられ、仕事だけの人間に戻れた。 コレが本当のゲーム離れなのだろう。 ゲームは『娯楽であり時間泥棒であり何も生み出さない』 それがやっと本当にやっと分かった。 今はとても充実した毎日を送れている。コレが望んでいた生活だったのだ。 僕はやっと『ゲーム離れ』が出来たのだ。
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