見えない力

3/3
前へ
/3ページ
次へ
 それから私は点字を打つための道具を買い、使い方を覚え、自分で小説を打った。  人にお願いをして文字に書き起こすこともしてもらった。  今度は私にしか視えない景色を、他のたくさんの人にも見てもらいたくて。  いつか私のように、もし何かを失う事があっても、その景色が前に進むための力になるように。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加