悲鳴

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 白い部屋に入れられて恐らく7日以上は経っているはず。俺の体内時計が狂っていなければだが。  すでに精神がおかしくなりそうだった。なんだって俺はこんな部屋にいるんだろうか。 そうか。人をいっぱい傷つけたからだ。どうしてあんなことをしてしまったのだらう。後悔だけしか募らない。涙が勝手に溢れてくる。こんな罰を受けるくらいならやらなかったのに。  扉が開いた。  俺は隅っこの方へ逃げ出す。しかし、入室者は白い防護服姿ではなかった。見慣れた服装、見慣れた背格好。あぁと嘆息が漏れる。 「裕太〜平気⁉︎ あなた怪我してるじゃない。痛かったわよね。こんなになって」  母は俺の身体をさすっていた。 「母さん、なんでこんなところにいったいここはどこなんだ?」 「ここは、隔離施設なの。街の手の追えなくなった不良を入所させて、更生させようとする施設なの」 「冗談じゃない。奴らがやってるのが更生プログラムなもんか。すでに何人も死んでるんだぞ」 こんなこと国が許すものなのか。 「ああ、怒鳴らないで、ちょうだい。お母さんが必ず出してあげるから。だから、今だけは辛抱して。上と掛け合ってみるわ」 「俺は出られるんだな」 「ええ、きっと」  それだけ言って母は出ていった。
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