気弱な僕とチャットボットの話

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ちょっとネットショップで問題があり問い合わせをしようとしたら、電話やメールだけでなくチャットボットがあったので使ってみた。 電話だとどうにも相手に話がうまく伝えられなくて、メールは文章を考えるのが難しい。 その点、チャットボットだとやりやすいかなって思ったんたけれども、結局、チャットに。 緊張する。 何だか回答が遅い。 服薄の人を相手にしているのだろうか? 少し時間がある事に安堵した。 でも安堵したのは一瞬で、問い合わせた内容の回答に僕は不可解になりチャットを早々に切り上げた。 返送した荷物の話だったが「処理に3日かかる事もある」との回答だったからだ。 処理に3日かかるというのはわかるが、届いている筈の荷物が未着であるから問い合わせたにもかかわらず・・・。 深読みする僕には3日あればこの問題を解決できるからそう答えたように感じた。 確かに非を認めれば責められる。 友人の晴耕は自称スーパークレーマーといってはばからず、共通の友人の揚げ足取りをして怪訝な顔や陰口をたたかれたりもしている。 そう考えると合理的なのかもしれない。 だけど、合理的だからそんな処理をするというのもどうだろう。 そういえば晴耕も最近は「クレーマーの栄えた時代は終わった」と呟いていた。 まぁ、クレーマーが栄えるよりはいい時代になったのかもしれないけれども、でもクレーマーの言葉の中にも重要な事や大切な事もあるんじゃないだろうか? でも多くの人は僕のように黙ってしまうのだろう。 それも一つの解決策ではあるのだけれども、そうではない気がする。 だけど僕は黙りつづけるのだろう。 僕のような人間は本当に追い込まれない限り声をあげられないし、その時でさえ黙ってしまう事もある。 恐くて線を越えるべきなのか? 後で恐怖する方がいいのか? しかし結局、僕は後者を選んでしまう事が安易に予想出来て苦笑した。 それが駄目な事だとわかっても人間は中々変われない者なのだ。
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