新しい家

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新しい家

「着いたよ」 私が住んでいた家を出て40分ぐらいたって 仁さんの住んでいるマンションに着いた 何階建てだろう 外見からでもわかる高級感だな ヤクザってお金持ちなのかな 仁さんの来てるスーツも高そうだし 「俺の家は12階ね」 「はい」 地下駐車場に車を止め車を出る 「俺はこのダンボール持つからキャリーケースを持ってくれる?転がしていいから」 「はい」 仁さんが重いキャリーケースをだし私に渡しダンボールを抱える 仁さんが持つと軽そうだな 「よし、行こうか」 広いエレベーターの中に入り仁さんが12階のボタンを押す ダンボール重いはずなのに申し訳ない 幸い、マンションの住人に1人も会うことなく部屋に着いた 「ここの1番奥のところね」 「はい」 すごいな ホテルみたい 仁さんが指をドアにかざす ーカチッー 指紋認証システムになっているらしい これだけ高そうなのマンションなら鍵さえもいらないんだ 「ようこそ。さぁ、入って」 仁さんがドアを開けてくれた 「ありがとうございます」 1人にしては広すぎる部屋 物も必要最低限しかない 「ごめんね。殺風景だけど」 「すごく広いですね」 もともと誰か一緒に住んでたのかな 「本当はもっと狭くても良かったんだけど、ここの方が色々と便利でね」 あぁ、なるほど 「君の部屋はこっちね」 そう言って通されたのはリビングの左にある扉 「まだ机もベットもないからこれを置いたら買いに行こうか」 「はい」 「気使わなくていいよ。なんならお兄ちゃんと思ってくれていいし」 ふふ、頼もしいな 「とりあえず行こうか」
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