幕末戦隊サムライジャー

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世界が争いに満ち、憎しみや悲しみが広がり始めるとその心の隙間に付け込む妖怪たちが動き始める。  妖怪たちは人々の負の感情を力にして溜め込み自分たちの世界へと戻っていくとある場所へと集まって行く。  そこには妖怪たちを統べる荒々しい鬼・慟哭(どうこく)が自身を戒める封印の鎖に繋がれて怒りの叫びを上げ続けている。  怒りに我を忘れ激しく暴れ狂う慟哭に封印の鎖は少しずつ綻び、それと同時に妖怪たちの住まう三途の川の水位も少しずつ増えて行った。  蓄積された負の感情が三途の川を溢れさせた時、この世とあの世が繋がり最恐最悪の妖怪・慟哭が人間たちを終わらぬ地獄へと突き落とす。  時代は巡る。争いを止めることの出来ない愚かな人間たちの前に現れる妖怪に立ち向かう武士の一族が居た。  厳しい修練を重ねて己の特別な力を極めたその者たちは宿敵慟哭とその手下たちに命を懸けて挑み続けた。  強さの赤、冷静さの青、優しさの緑、癒しの黄、愛しさの桃。それぞれに正しき強さを秘めた五色の戦士の名は…  『幕末戦隊・サムライジャー』
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