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静まり返った部屋にざわめきがおきた。
雄大の言葉には誰しも聞いて理解できた事があった。
名指しではないのだが、専務室の秘書と、会長室の秘書が何らかの手段で知り得る事が出来ると立場であると言う。
秘書と実案となる商品の内容を知っている社内男性との恋愛関係の中で漏れる事も有り得ると言うのだ。
壮大の顔色が優れなくなるのが自分でも分かった。
血の気が引くとはこの様な事なのだろう。
(九条さん? まさか・・・なわけ無い)
頭の中で同じ側で机を並べている九条の顔が浮かんでいた。
雄大の大胆な話を聞いていた秘書達も驚きを隠せないでいた。
薄情なもので在る。
各自、推測して考えている秘書をかわる代わる一斉に視線を向けている。
「スミマセン、お静かに願います」
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