一人目の同居人

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「背中が重い・・なんかいるよ絶対・・」と粗暴が売りのはずの男が身をよじって怯えている。なんだかその姿が面白くて、たまにはからかってやるかとさらに背中をさすり続けた。  信二は背後を気にしながらあせり気味にテレビをつけた。お笑い芸人たちの笑い声に少し救われたのか、テレビのボリュームを少し下げて、そのままにしてベッドに入った。 電気ももちろんつけたまま。 ・・電気代もったいねーな・・ 消してやろうかと思った。だがそんなことしたらますます信二は怯え震える。勝手に部屋の電気が消えた、これってもしや心霊現象か、なんて騒ぎ出すかもしれない。 ・・ま、俺が電気代払うわけじゃないから、そのままにしておくか・・ 正直、暗くしないと眠れない俺なんだが、居候の身をわきまえて我慢我慢・・
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