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新しい住まいは快適だった。目覚めの光、穏やかな生活音、そして
人とのふれあいが程よくある商店街が住まいと駅を繋いでくれて、こんなにも調子よくいくなんて、なんか落とし穴なんてあったりしないだろうなと
幸せだからこそ生まれる不安も一瞬ちらついた。
だけど相変わらず仕事は順調だし、色恋沙汰には今はこっちから遠慮願ってるから女のトラブルもない。
新居の生活に慣れたら少しずつ好きなように模様替えしていこうと、
おしゃれな街の家具や雑貨の店を休みの日に一人でのんびり回る時間も
しっかりと確保できている。うちのサロンに置いてあるファッション誌の
占いで見た俺の運勢に書いてある通りの、今が絶好調な時期なのだと
実感していた。
だが・・・
現実は占いから大きく外れ、真逆の展開となってしまった。
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