灯台下暗し

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灯台下暗し

昼あがりの午後、僕は今日この時点で3度目の起床になった。 自分でも可笑しいと思っている。こんなに人間が睡魔に襲われるのは変だとしか思えない。 だから、ネットで調べると『睡眠障害』というワードが出てきた。 まさか、自分が睡眠障害? どうしても認められなくてなんとか方法がないかと考え調べた。 出てきた結果が睡眠の質を上げる為にぬるま湯に入る、半身浴をする等など。 実際実行して確かに睡眠の質は上がった気がする。眠る時間も増えた。 それでも、朝昼は眠くて眠くて仕方がない。 いよいよを持って病院に行かなくてはいけないかと思った時に本に『換気』というワードが出てきた。 「換気かあ……」 たいして信じていなかったけども、少しでも眠気が吹き飛ぶならと思い、換気をしてみた。 換気は汚れた空気、二酸化炭素の濁った空気を排除する役割を持つらしい。 だからやってみたら、気持ちいっぱい目が覚めた。 「まあ……もう少し様子を見てみようかな」 まだ完全に信じていないけど、換気というのは灯台下暗しだった。 全く考えに入っていなかった。 僕はとりあえずではあるがしばらくの間、換気の生活をしてみようと思う。 まだ睡眠病院は早合点しすぎた。 酸素の重要性、二酸化炭素の驚異、少し勉強をしようと思い、図書館で本を借りてきた。 せっかく気がついた換気の事をコレからドンドン調べようと思う。 人生って本当に灯台下暗しが多いと実感した。 下手に焦点を狭くすると見えなくなるのが人間なんだと思う。 もっと視野を広げなければ行けないと痛感した。
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